今日はいよいよチェルノブイリ原発に入る。意外とぐっすり眠れたので、6時に自然と目が覚める。気持ちが良さそうだったので、外に出て軽く急ぎの仕事を片付けた。

8時45分に集合して原発内へ。いつも楽しげなメンバーも、さすがに緊張している。

 

原発内へ。今年から若干コース内容が増量になったらしい。驚いたことに、原発事故が起こった当時の設備がそのまま未だに使われていたりするのだ。

 

防護服を着て黄金の廊下へ。防護が以前より厳重になっているとのこと。4号炉付近から帰ってくる人が増えたことが原因らしい。

まずは、第一中央制御室へ。「チェルノブイリダークツーリズムガイド」にも書いてあることなのだが、チェルノブイリ原発の配電機能は現在も現役で使用されている。さらに当時の設備をそのまま使用しているということは驚嘆に値する。あるのはクラシカルなスイッチと電話だけ。PCすらない。こんなものでよく制御できているなと思う。

 

続いて、第4号炉の現在の状態をモニタリングしている部屋へ。ここはPCモニタが複数台並べられており、やや見慣れた雰囲気。ここまで説明して良いのかいというぐらい詳細に各画面の役割を説明してくれる。確かこの部屋の設備のことだと思うのだけれど、センサのドライバの問題でOSが中々アプデできないと説明されてあるあると妙に納得してしまった。

 

いよいよ、3号機制御室へ。ここは事故が起こった4号機制御室と同じデザイン。写真を見て貰えればわかるのだけれど、どれも楕円形のような形の中にマトリクスが配置されている。写真の奥側がモニタ?に当たるもので、左右が使用時にはライトの光で稼働状況がわかり、真ん中のタコメータの集合体のようなものが温度などのセンサになる。白いマスが燃料棒を、緑色がセンサを、黄色が制御棒を表している(緑と黄色逆だったかも)。手元のスイッチみたいなもので燃料棒を制御するらしい。

感想としてはこんな音ゲーのインターフェイスみたいなもんで制御できるわけないだろうというものだ。パッとみる限り制御棒のコントロールもオンまたはオフしかないw

 

この設備を見て東さんは「正にメガロマニアという感じだよね。加えて、この地に住んでいた人の無意識がこのように計器と操作盤の配置はしたように思える」と感想を述べていた。確かにその通りだと思う。タコメータの針とか操作盤付近から確認できないしwそして操作盤の配置については後に聖ソフィア聖堂で自分なりに納得することになる。

 

制御室の奥側ではタンクとタービンを制御していたらしい。

 

原発内部の最後の見学場所が3号室のポンプ室。ポンプ室に向かう途中のワレリーの碑の近くで線量はこの旅で最高の役30μsvを記録。この奥に4号炉があると考えれば納得。

 

 

一旦外に出て原発事故についてと廃炉について説明を受ける。この説明が非常にわかりやすくて思わず動画を撮影してしまった。廃炉には4段階あり、現在チェルノブイリは第2段階の終わりにあるらしい。第2段階のメインは新石棺で旧石棺を覆うこと。イメージがつきにくいがこのビデオ(説明でも流されていた)を見て欲しい。1番のアイディアは作業員の被曝量を下げる為に離れた場所で石棺を作成し、その石棺を移動させることだ。この新石棺は現在のところ動いた人工物(定義が難しい)の中で最も重いものになるらしい。

ビデオ見て思うのだけれど、作業員の方はこの仕事に誇りを持ってやっているのがわかる。というかカッコいい。このビデオを見たチェルノブイリの人はきっと勇気づけられるだろうなと思った。

 

総括するとチェルノブイリの事故が起こったの必然であったように思える。だが、個人的には後の処理についてはとても上手くやっているように思うのだ。事故翌日にはプリピャチの街の5万人の人間の避難が数時間で実行されている。また、燃料棒からの放射線を抑える為にヘリから2000トンの鉛を含んだ瓦礫を落とす処置も速やかに実行されている。今考えてもこの処置が緊急に放射線を抑える手段としては適切だったと思う。

この感想をガイドの一人に伝えた。彼女は「私たちはチェルノブイリについては全てが間違いだったと教えられた。報道は全て嘘だらけだったし、行いも全て愚かだったと。処理が上手く行っていたなんていう感想は初めて聞いた。少し嬉しい。」と照れ臭そうに答えた。

 

午後はチェルノブイリ近辺のいくつかの撮影スポットおよびシロタさんの自宅に寄ってキエフに帰った。例の如く、シロタさんの家でシロタさんを皆で質問責めにしてしまったのでw(申し訳ない)、ホテル到着は大幅に遅れて22時頃になった。猛者たちは食事後に飲み会をやったらしいのだけれど、俺は食事後に意識消失発作に襲われてしまいw参加できず。