僕たちは、病気のことぜんぜんわからない

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医師になって10年ほど自身の専門科の専門医もPh.Dも持っているのだけれど、今まであまり自分の専門の(メディカル系)の記事はあえて何も書かないようにしていた。それが、たとえ一般向けの内容でもだ。

というのも、勉強すればするほど一つのことがわかってくるからである。

それは、





「僕たちは、病気のことぜんぜんわからない 」

というものである。









おいい!!!!

という激しい突っ込みが来そうだけれど(ちなみに元ネタになった「僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない この世で一番おもしろい宇宙入門」は最高の名著です。全人類にオススメ)、ごめん。マジでごめん。でも本当なんだって。色々わかりつつあるし、確実に過去2000年ぐらいの歴史の中で、一番人体や病気についての理解できていると思う。けれど、まだわからないことが多すぎる。というか、調べれば調べるほど新しい「わからないこと」が出てくる上に、扱うデータの数だけ爆発的に増えていて、しっちゃかめっちゃかな状態になっている。

例えば、NGSという遺伝子配列を調べる方法があるのだけれど(https://www.strand-ngs.com/support/ngs-data-storage-requirements

それで、whole genome sequenceを一人のデータの数が32億リード(小さな遺伝子配列の断片)とかあるわけなのです。データで言うと、一回で193GBとか…FANZでどれだけdownloadすれば良いんだよ…

1万と2千どころじゃなくて、32億と193GBのリードを読んでいる〜(創◯のアクエリ○ン)もう15年前…

俺たちは必死に得られたデータをまとめ上げて意味があることを導き出そうとしているのだけれど、色々な限界にぶつかっております。

そんな中でもおぼろげながら、

「どうもこうっぽいな…」

「多分この方向で ’正しそう’」

などと言うことがあります。今回のコロナウイルスの騒動を外から見て、思った以上に ‘正そう’なことが伝わっていいように感じたので、現時点の俺の知りうる医療知識で ’正そう’ なことを書いていこうと思います。

次回は風邪をひくということはどういうことなのか書いていこうと思います。

注1)恐らくだけれど、能力のある先生ほど「僕たちは、病気のことぜんぜんわからない 」ということがよくわかっている。

ので、断言する言い方を避けます。メディアとかで、たまに見かける著名な(俺たちの業界的に)先生が歯に物が挟まったような言い方をするのはこのせい。これは、科学者として真摯な態度だと思うのだけれど、メディア的には全く受けない。だってわかりにくいもーん。なので、「この方法でイケる!」「CBDはエリクサーだ!」「話は聞かせてもらった人類は絶滅する!」(MMR)みたいな人ばかりがもてはやされることに…

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